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『やっと居場所ができた人間の気持ちなんて』
レスキュー資格取得あたりから大吾が思い悩むようになる
「自分は危険に挑戦したいだけじゃないか?人の不幸を呼ぶ災害を望んでいるのではないか?」
かつて救助した小学生にヒントを与えられ、危険を楽しむと思い込んでいた自分を否定することができるようになる。そう、大吾も危険な現状から帰りたかったのである。・・・だったはずなのだが、大吾は「災害がなくなったら自分の居場所がいなくなる」と言い甘粕に激しい叱責を受けてしまう。これは後に大吾がダラダラ過ごしていただけの自分の高校時代を自己嫌悪しているが、自分の「人から必要とされているアイデンディティ」を失うということは(当時の)彼にとっては最早恐怖にも等しいのだろう。そしてどんどん張り詰めていき、周りからは賞賛されていくが、ある意味では大吾の最高の理解者五味と、落合先生だけが彼の脆さを知ることになる。だが、これだけ必死に自分を張り詰めていくということは職業意識がそれだけ誠実だ、ということの裏返しでもあるのである。後に最高のレスキュー隊員とすら称されることになる朝比奈大吾、このことがなかったらこうは呼ばれることはなかったと思う。
そして、もう一方では大吾のジレンマとは少々離れる話。
おばあちゃんが入院してしまい、大吾が時々孝行を兼ねて見舞いに来るが・・・。
やっぱり大吾が出場すると多少逸脱しているとはいえ、今回は身内の救出を後回しにしたり、そしてその決断を受け入れるおばあちゃんと、消防の家族が描かれている。
・・・落合先生と純の恋の鞘当もこの巻では見所である。
大吾のこれまでの消防士としての功績の数々が人々のためではなく、寧ろ自分の存在を確立するためのものであったということを知った落合先生と、それに対して大吾をヒーローと信じてやまない純がお互いの大吾に対する意見の相違からお互いを突き飛ばしあうシーン、必見です。